九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野

よくあるご質問

受診される方へ

よくあるご質問

Q1. 泌尿器科ってどんな科ですか。

尿および性器に関する領域(泌尿生殖器)について外来診療から手術までを一貫して行います。

病気の可能性
何が どうしたら このような可能性があります
おしっこ 出ない 腎不全、前立腺肥大症
回数が多い・痛い 炎症、前立腺肥大症 神経因性膀胱
血のおしっこがでる 腫瘍(癌ー膀胱癌など)
漏れる 尿失禁
鈍痛、激痛 尿路結石 腫瘍(癌ー腎癌など) 炎症(腎盂腎炎)
頑固な痛み 腫瘍(癌ー前立腺癌)
疾患名
部位 疾患名
臓器別 腎臓 腎細胞癌、腎不全、蛋白尿、腎盂腎炎、腎結石、腎結核
尿管 尿管癌、尿管結石
膀胱 膀胱癌、膀胱炎、神経因性膀胱
前立腺 前立腺癌、前立腺肥大症、前立腺炎
尿道 尿道癌、尿道炎
陰茎 陰茎癌、 包茎
その他 尿失禁 不妊症(男性)

Q2. おしっこに血が混ざるのですが

おしっこには通常、血(血液)は認められません。

目でみて、血液とはっきりとわかるものは,肉眼的血尿(にくがんてきけつにょう)といって、炎症(腎炎、膀胱炎など)、結石、腫瘍、癌などのときに認められます。 早急に、専門医ー泌尿器科を受診してください。

症状が全く無いものの中にも、癌が見つかることもあります。

検診などの検尿で、「おしっこに血が混じってますよ」と言われた方。肉眼的には全くわからずに、検査して初めてわかるもので、尿潜血といいます。この場合は、皆さんが、病気として治療を要するというものではありませんが、炎症(腎炎、膀胱炎など)、結石、腫瘍、癌などが認められることが少なくありません。こういう場合こそ、専門医ー泌尿器科を受診してください。

(肉眼的血尿で内科等を受診しても,ほとんど泌尿器科に紹介されますが,尿潜血の場合は「まぁ、大丈夫でしょう」と済まされることが多く、後で困る場合もあります)

Q3. おしっこの回数が多い!おしっこに勢いがない!

1日に10回以上トイレにいかれる方、または、夜中に2回以上トイレに行くという方は”回数が多い”と考えられます(世界的に泌尿器科の基準となってます)。 おしっこを出すためには、2つのことが必要です。

壱:おしっこの通り道がきちんとしている。(狭くなったりしていない)
弐:おしっこを押し出す力がきちんとある。(お腹に力をいれなくても尿が出る)

おしっこの通り道(尿道:にょうどう)が狭くなったありすると、おしっこの勢いが無くなります。そしてたまったおしっこを全部出すことが困難になり、おしっこを貯める袋(膀胱:ぼうこう)におしっこが残ってしまいます。これを残尿といいます。
残尿が増えると、1回で出るおしっこの量 が減ってしまい、何度もトイレに行くこととなります。

まだまだ他にも原因はありますが、上記の基準を越したかたは、専門医ー泌尿器科を受診してください。 病名では、膀胱炎、膀胱癌、前立腺炎、前立腺癌、結石、神経因性膀胱などがあります。

Q4. おしっこが漏れるのですが。

咳をして”おしっこ”が漏れたり、「おしっこに行きたい」と思ったら、すぐに行かないと漏れてしまう方がおられます。このように”おしっこ”が漏れてしまうことを”尿失禁”と呼んでいます。このような方は数十万人いると言われています。

原因は、尿を漏れないように保持する筋肉が弱っていたり、尿を貯める膀胱が過度に緊張していたりと、様々考えられます。

治療は、簡単な体操だけで治るもの、薬を内服するとよくなるもの、手術を必要とするものがあります。手術は入院せずに外来で20分ほどでできるものから、3~7日入院が必要なものがあります。

あきらめずに我々専門医へご相談下さい。 生活の質の向上(QOL: Quality of Life)、活動性アップのためにも、ぜひご相談下さい。